2014年7月4日金曜日
B.L.E. + Nisus Hotel Eyewear Interview.
遂に販売開始される、お馴染み<NISUS HOTEL>と、
業界からの信頼も大きい青山の眼鏡店「blinc」の<B.L.E.>による、
スペシャルな二種類の眼鏡。
眼鏡の聖地である福井県の鯖江にて、
熟練の職人たちにより一点一点ハンドメイドで作り上げられたこの眼鏡。
<NISUS HOTEL>の感性を、<B.L.E.>が眼鏡屋としての経験に裏打ちされた
確固たる技術によって具現化した、今回のプロジェクトについて
「Nisus Hotel」の宇田川和利と「blinc」の矢澤直人氏の二人に語ってもらった。
・今回のプロジェクト、どういう経緯でスタートしたんでしょうか?
宇田川「共通の知り合いの上野健太郎君に紹介してもらって、皆で記憶無くなるくらい迄呑んで」
矢澤「眼鏡に興味のある人たちがいるんで~、ってことで声をかけてもらったんですよね」
宇田川「そしたら意気投合して、お互い良い感じのテンションになったりして、そこからですね。
その後は、僕らがやってるイベントに矢澤さん達が遊びに来てくれたりして。で、何か作りたいですねっていう話しがスタートしたんですよね」
その後は、僕らがやってるイベントに矢澤さん達が遊びに来てくれたりして。で、何か作りたいですねっていう話しがスタートしたんですよね」
・この<B.L.E.>というのは、「blinc」のオリジナルブランドということになるのでしょうか?
矢澤「<Blinc Laboratory Equipment>っていう仰々しい名前を付けているんですけど、コラボレーションて眼鏡でも凄く多くて、色んな所がやってますけど、有り型を使ってそれにロゴを載せたらコラボ、みたいなのが多いんですよ。
今回だったら、せっかく<NISUS HOTEL>さんみたいに世界観があるところとやるんだったら、大袈裟に言うと今迄見たこと無い、自分たちでやってても、これは凄いの出来たなって思える様な、実験をしてみたいっていう思いがあって、Laboratoryっていう名前を付けたんですよ。オリジナルというよりは、そういう実験をするラインという立ち位置ですね。
コラボレーションする相手方の思っていることややってみたい事を、自分たちの眼鏡屋としての力、知識でバックアップして、面白い事をやろうっていう」
今回だったら、せっかく<NISUS HOTEL>さんみたいに世界観があるところとやるんだったら、大袈裟に言うと今迄見たこと無い、自分たちでやってても、これは凄いの出来たなって思える様な、実験をしてみたいっていう思いがあって、Laboratoryっていう名前を付けたんですよ。オリジナルというよりは、そういう実験をするラインという立ち位置ですね。
コラボレーションする相手方の思っていることややってみたい事を、自分たちの眼鏡屋としての力、知識でバックアップして、面白い事をやろうっていう」
・成る程。 では、そもそも<Nisus Hotel>としてはどういう眼鏡が作りたかったんですか?
宇田川「矢澤さんが今言った様な、有り型にただプリントしただけみたいな物だったら、勿論簡単だし、すぐに出来たと思うんですよ。けど、他になくて、眼鏡専門のブランドと並べても遜色無いくらいのクオリティものが作れるんだったらやりたいなと思って。本当に最高の仕上がりで、凄い嬉しいですね」
・今回は二型同時リリースになる訳で、比較的どなたでもかけ易い”001”と、個性的な”002”、の二つですね。
矢澤「”001”はシンプルな「ウェリントン」タイプで、”002”はレンズの形でいうと「ボストン」と呼ばれる形ですね。まん丸ではなく下が少しだけすぼまっている形。逆向きにするとおむすびっぽい。厳密にいうと、アメリカでは「P3」、ヨーロッパでは「パント」と呼ばれる形ですね」
宇田川「どうせだったら色んな人に気に入ってもらいたかったので、オーソドックスなものと面白みのあるものを揃えてみたんですよね」
・今回最もこだわったポイントはどこなんでしょうか?
宇田川「やはりフレーム部分ですよね! 巧く説明するのが難しいんですが…」
矢澤「セルのフロント部分に、1~2mmのセル部分を貼付けているんですよね。ラミネートって呼ばれる技法なんですけど」
宇田川「僕はそういう張り合わせを、セルの後ろ、裏側にしているのを見た事があって。今回、透明なセル生地をちょっとくすませるというか、黄ばんだクリアみたいな感じを出すにはどうしたら良いかってのを考えていたときに、単純に張り合わせを前に行えば良いんじゃないのかな? って思いついて、もう、眼鏡製作に対しての知識が無いから出てきた発想なのかもしれないんですけど、そういうのは見たことが無いっていう風に、眼鏡のプロである矢澤さん達がおっしゃってくれて。どうなるか想像もつかないけど、やってみたいって賛同してくれて。仕上がりが本当に見た事無いようなものになって、最高だなって。高級感と重厚感も出たし。個人的には重厚感のある眼鏡が好みだったんで、ラミネートってのは凄い良い手法でしたね」
矢澤「僕も仕上がりを見たときに、本当に格好良いなって思いました。クリアベージュみたいなセルを貼付ける事で、前の部分は少しヤレた雰囲気、新品でピカピカではなくクラシックな雰囲気が出ているんですよね。細かい事をいえば、これ迄にも生地を前に張り合わせている眼鏡っていうのはあるんですよ。でも、それは今回の眼鏡みたいな、ヤレた雰囲気を出す為ではなくて、色を何色も張り合わせる事で綺麗なデザインにする為、っていうものなんです。だから、今回の手法は本当に発見でしたね」
宇田川「言ってみるもんですね! あとは、ノーズパッドも含めて金具を全部ゴールドにしたのも正解でしたね」
矢澤「やはり<NISUS HOTEL>さんと取り組むっていうことで、ブランドや宇田川さんの世界観とアメリカやクラシックなものに対する嗜好をふまえて、ブラックミュージックを背景に持ちながらも紳士的なイメージなので、金具にはギランギランなものではなく、白金っぽいものをチョイスしたんですよね」
宇田川「素晴らしいです。出身はブリンブリンですけどね(笑)。本当にちょうど良い」
矢澤「タダのクラシックとは一味違う雰囲気、それがうまく形になったんじゃないかなって思いますね」
宇田川「そこもやっぱり、僕たちのことを矢澤さんがちゃんと理解してくれていたから、こうやって満足するものが出来たんだなっていうことを凄い感じますね」
矢澤「結果論かもしれないですけど、全てのディテールが宇田川さん達の持つバックボーンにフィットするものになりましたよね。本当にそういうカルチャーを好きな人だからこそ生まれるアイデアなんですよね。僕たちだけじゃ絶対こういうものは出来なかった。皆さんとやる意味ってのをしっかりと感じるアイテムになりましたね。形だけの上っ面なクラシックさではなくて、本質的なカルチャーに裏打ちされたものが作れたのが本当に嬉しかったですね。宇田川さんに初めて製品をお見せしたときに、凄い喜んでくださって。それが凄い嬉しかったですね」
宇田川「いやー、これに関しては実物を是非見てもらいたいです。本当に良いなって心底思えるんですよね」
宇田川「ケースは<Dior>の昔のであったようなケースをモチーフにしていて、イメージにピッタリなものをblincさんに用意してもらえました」
矢澤「昔のアメリカの眼鏡って、本当に道具的な要素が強かったので、ちゃんとしたケースみたいなものが付いていないんですよ。なので、そこも良い意味でチープな感じがアイテム自体の世界観を強めてくれましたね」
宇田川「あと、やはり僕ららしさっていうことでGreen Angleで毎シーズンノベルティのMIXCDを作ってもらっている、ZZ PRODUCTIONのDJ KENTAくんに、今回はまさかの眼鏡アーティストしばりで選曲してもらってMIXCDを作ってもらったんですよね。眼鏡を購入してくれた方にプレゼントっていう。それはなかなか新しいんじゃないだろうかと。内容も凄い格好良いし! パッケージはクラフトのケースに手作りのスタンプで、一枚一枚僕が心をこめてスタンプさせてもらいました。その辺の手作り感も感じてもらえると嬉しいですね。本当に全てが満足いく出来映えになりましたね!」
矢澤「手前味噌ですけど、宇田川さんたちと僕たちじゃなかったら出来なかったんじゃないかな? って思える眼鏡が作れたと思います」
宇田川「後は、売るだけです。本当に良いプロジェクトになったと思います! ありがとうございました!」
本日ご紹介致しました、B.L.E. + Nisus Hotel Eyewearは
明日5日よりGreen Angle、blinc & お取り扱い店舗様にて発売開始です。
Green Angle Online Storeは18時より発売開始となります。